髪の毛を使った親子鑑定(DNA鑑定) その費用や注意点について
静岡県内のDNA鑑定会社「DNARC」です。
親子鑑定・出生前鑑定などの、DNAによる血縁関係鑑定サービスを展開しております。
今回は髪の毛を使った親子鑑定についてお話しさせていただきます。
髪の毛のDNA鑑定はドラマほど多用されていない!?
TVドラマでは髪の毛でDNA鑑定を行う場面が多いため、その影響でDNA鑑定と言えば「髪の毛」を連想される方が多いです。
ですが実際のところ、親子鑑定は口内粘膜を利用するのが一般的。
髪の毛は「特殊鑑定」というカテゴリーに分けられ、優先的に選択されるサンプルではありません。
口内粘膜というと分かりづらいですが、要は口の中の細胞のこと。
綿棒を使い、頬の内側などをこすって遺伝子を採取します。
どうしてこの方法が普及したかと言えば、採取が極めて簡単だから。
特殊な機器も使わず、医療行為にも当たらないので、とにかく取り扱いがしやすいのです。
この口内粘膜と比べると、鑑定サンプルとして髪の毛が優れている点は特にないのが実情です。
そもそも、髪の毛一本では保有遺伝子が充分ではありません。
遺伝子量を確保するためには、毛根が付いた髪の毛を数本用意する必要があります。
ですが、毛根を付けたままの髪の毛、それも数本を用意するのは現実的ではありませんよね。
意図的に抜こうとしないと毛根までは一緒に取れません。
もし相手に知られずに用意しようとしたとしても、グイグイと強引に何本も抜こうとしたら、さすがに相手にも気付かれてしまいます。
そして、仮に何とか相手に気付かれずに髪の毛を用意できたとしても、解析が100%可能というわけではありません。
DNAの抽出確率は75~90%ほど。
追加の遺伝子サンプルが必要だったり、鑑定不可能という結果に陥ることも結構あるのです。
その点、口内粘膜の場合は高い確率で鑑定が可能。
絶対に鑑定可能、とまでは言い切れませんが、私が行ってきた採取経験の中で再採取になった例は今まで1件のみ。
その1件も生まれて1ヶ月ほどのお子様でした。
極めて信頼性が高い方法と私は思います。
また、鑑定金額も大きく異なります。
口内粘膜を使った通常の親子鑑定の場合、基本的な鑑定料金は15,000円。
その他立会採取費などの諸費用を合わせても、30,000円程度で鑑定が可能なこともあります。
髪の毛を使った親子鑑定の場合、総費用は大体4倍以上。
120,000円以上が必要で、遺伝子サンプルの不足などで鑑定が不可能な場合にも返金はされません。
これらの理由より、特別な事情がない限り、髪の毛を使ったDNA鑑定ではなく、口内粘膜を利用した鑑定をおすすめしております。
親子鑑定のお悩みがございましたら、どうぞ弊社にご相談ください。
お電話でもメールでも結構です。
必ずあなたのお役に立てる自信があります。