DNA鑑定の精度
こんにちは。静岡県静岡市でDNA鑑定業務を行っておりますDNARC(ディーエヌアーク)と申します。
親子鑑定・出生前鑑定などのDNA鑑定サービスで、血縁関係のお悩み解消のお手伝いをしております。
DNA鑑定はテレビのニュースなどで随分一般的になりましたが、やはり気になるのは「DNA鑑定の精度」。
お客様からのお問い合わせでもよくこのご質問をいただきます。
中でも、
「親子の確率60%とか、微妙な結果が出るんじゃないの?」
「血液や唾液からDNAを調べるって聞いたけど、鑑定するものによって結果って変わってくるの?」
といったご質問は多いです。
今回は、DNA鑑定に関するこの2点の疑問についてお答えいたします。
まずは最初の質問、「親子の確率60%とか、微妙な結果が出るんじゃないの?」から。
親子鑑定の場合、親子確率60%といった半端な数値が出ることは決してありません。
結果が出るときは0%か99.99%以上、このどちらかの数値しかありません。
極めてはっきりした数字になります。
人間(ヒト)の場合、父親・母親からそれぞれ22本の常染色体と1本の性染色体を受け継ぎます。
これらは2本1組のペアとなり、この組み合わせによって子供の特徴が決まります。
同じ父母から生まれた兄弟でも顔立ちや異なるのは、受け継ぐ染色体がランダムなためです。
時々、「ホントに兄弟!?」という人たちに会う事がありますが、これは父母から受け継いだ染色体が違うため。
ですが、似ていない兄弟であっても、染色体は父・母から半分ずつ受け継がれたことは変わりありません。
親子鑑定ではこの受け継がれた染色体に注目し、鑑定しているのです。
染色体は鎖のように連なっており、A(アデニン)、T(チミン)、G(グアニン)、C(シトシン)という4種類の「塩基」配列により遺伝子情報が記録されています。
それぞれの遺伝子情報は記録される場所が決まっており、その住所を「遺伝子座」と言います。
血縁関係についても記録される場所があり、そこに含まれる遺伝子を比較することで親子鑑定を鑑定することが出来るのです。
そして、血縁関係の遺伝子座は一つではなく、複数存在します。
遺伝子情報は父由来か、母由来か、このどちらかしかありませんので、それぞれの遺伝子座を比較すれば子供の遺伝子情報がどこから来たのか分かります。
親子関係のある子供であれば原則父・母の遺伝子を全て受け継いでいますし、そうでなければどこかに出所不明な遺伝子が出てきます。
ですので前述のように「親子確率60%」といった数値はありえないのです。
では次の質問「血液や唾液からDNAを調べるって聞いたけど、鑑定するものによって結果って変わってくるの?」に移りましょう。
ヒト一人ひとりが持っている遺伝子情報はその人固有のものです。
ですので、どこの部分から遺伝子を採取しても同じDNA情報が検出されるのです。
粘膜を採っても、血液を採っても、羊水を採っても同じ遺伝子情報が含まれています。
採取する方法は違いますが、鑑定結果は全く同じになるのです。